プーチンの豪腕が開通へと導いた ウラジオストクに架かる美しき橋

Magnificent View #1361
金角湾横断橋(ロシア)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
 ロシア沿海地方最大の都市、ウラジオストク。街は金角湾を挟んで二分されている。双方をつなぐのは、全長約2キロの巨大な斜長橋だ。
 この橋の誕生は長い間、市民にとって悲願だった。対岸へ行くには、海沿いを1時間半かけてぐるっと廻るか、乗り合い船を利用するしかなく、不便を強いられていたからだ。完成した今は、5分もあれば渡ることができる。
 橋の建設を後押ししたのは、2012年にウラジオストクで開催されたAPEC(アジア太平洋諸国協力会議)だ。とはいえ、ロシアはそれまで大きな湾を挟んで橋を建設した経験がなく、ましてや長距離斜張橋となると夢のまた夢。市民の間でも完成が危ぶまれていたが、極東地域開発に力を注ぐプーチン首相の監督のもと、ロシア史上最速のスピードで工事が進められ、無事、予定どおり開通に至ったという。
 ロシアの極東地方開発のシンボルともいえるこの橋。だが、そんな政府の事情はさておき、V字の主塔は美しい。ここを見下ろす展望台は人気の観光名所となっている。

文=芹澤和美

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提供元:    CREA WEB

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