
フェードカットとは
フェードカットとは、映像編集技術用語のひとつであるフェードとカットを語源とする刈り上げスタイルで、0mmほどの短さから徐々に刈り上げることで髪に濃淡をつけながらグラデーションのように徐々に移り変わることが特徴であり、2021年6月8日のzip! でも特集で取り上げられるなど最近注目のメンズヘアスタイル。
フェードカットはツーブロックや刈り上げ、スキンフェードとの違いが分かりにくく混同されやすいが、サイドや襟足部分を短く刈り上げる一方でトップは長めで刈り上げ部分とトップに繋がりがなく段差をつけるツーブロック、短く刈り上げた部分にグラデーションをつけない刈り上げとは異なるヘアスタイルである。一方スキンフェードはフェードカットの一種で、フェード部分を地肌が見える0mmからグラデーションをつけて刈り上げた髪型である。
スタイリングやセットが簡単であることに加えて、基本となるフェードカットは頭部中間まで刈り上げるためツーブロックやボウズ、刈り上げスタイルからの移行が容易であること、ストリートやカジュアルなどのプライベートシーンはもちろん、清潔感があるためフォーマルな場やビジネスシーンでも取り入れやすく、オンオフの使い分けがしやすいことなどから10代から50代まで幅広い年代・世代のメンズの間で人気となっている。
フェードカットにはさまざまなアレンジが存在し、頭のハチ周りまで刈り上げるハイフェードカット、首耳周りのみを刈り上げフェード部分を少なくしたローフェードカット、トップを長めに残して遊びや動き・無造作感を出すアップバングとフェードカットを組み合わせたアップバングフェードカット、センターバング、七三分け、オールバックのように前髪を後方に流さず、前に流しぱっつんと前髪を揃えたクロップフェードカットなどアレンジの幅が広いことも人気となっているポイントである。
フェードカットに挑戦する際は、地肌が完全に見える0mm、地肌が見え青白さがある3mm、うっすらと地肌が見えるが青さも強くない6mmなど刈り上げ部分の印象がミリ単位で大きく異なることから、施術前のカウンセリングでスタイリスト・美容師とイメージのすり合わせを行うこと・頼み方に注意したい。